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毛糸のカービィ+ 100%クリアァァァ!!

出オチ感。ようやく100%クリアできました。

……というのを去年の夏に達成したのですが、感想を書くのに時間がかかっていつの間にやら年も越えて何なら年度も跨ぎそうな勢い。
というわけで下書き消化シリーズ第2弾。

毛糸のカービィ+ 100%クリア

この連続ツイートにもあるように、100%クリアを目指すのはマジモンの地獄でした。

原作からして100%クリアは相当エグい難易度だったのですが、それがさらに凶悪になって帰ってきました。
見た目はもっと可愛らしく、難易度はもっとエグく。そんな感じの毛糸のカービィでした。

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証拠画像。なんと30時間以上もかかってますね。恐るべし

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ズラリと並ぶ「100%」。気持ちいいですね。

今回は100%クリアできた記念に、この「毛糸のカービィ+」について少し感想を書くことにしました。

毛糸のカービィ」の感想

まずは「毛糸のカービィ」、つまりプラスの追加部分ではない所の感想や魅力について、箇条書きで書き連ねて行こうと思います。

  • 毛糸やビーズの見てるだけでもウットリしてしまう綺麗な世界。布の上に構築された平面的なデザインなのが、立体的なデザインの「ヨッシーウールワールド」と対称的ですね。個人的には毛糸のカービィの平面的なデザインの方が好みです。
  • 毛糸という題材を存分に生かしたステージの仕掛けやギミック。毛糸玉をまとめるという基本的なアクションをはじめとして、解いたり、巻き取ったり、ジッパーを開けたり、扉を使って布の裏側に移動したり……。進めるだけで楽しいギミックがステージの至る所に散りばめられています。
  • ほんわかした作品のイメージに合致した、可愛らしい収集アイテム。ステージに落ちているビーズはそこに存在しているだけで色とりどりで綺麗です。その上、ステージ中の導線になるほか、まるで背景美術の一部であるかのような効果的な使われ方もしているのが印象的でした。( クリスマスツリーの飾り付け、滝から落ちる水、2匹のワドルディの間のハート、etc... )
  • さらにステージに隠された収集アイテムの家具やCD。単純にこれらを手に入れる謎解きが楽しい上に、なんと集めた家具はカービィの部屋の模様替えに使えます。これがまた膨大な種類がある上にどれも可愛くてお洒落で、ゲームの進行そっちのけで模様替えにハマってしまう事もしばしば。「どうぶつの森」が好きな人なんかにはうってつけなのではないかと思います。
  • 模様替えでは家具の他にも、お店でビーズと引き換えにもらえる部屋の壁紙として使えます。ビーズが通貨になっているのは、ほんわかした世界観とうまくマッチした設定だと思います。その上、ステージに何度もチャレンジして失敗しても道中で得たビーズが無駄にならなかったり、なるべく進行中にビーズを落とさないようにするモチベーションになったりと、様々な形でゲーム性を補強する事にも繋がっていると思います。ゲームの作りとしてとても上手だと思います。
  • ワールドもカラフルで良いですね。草原、砂漠、海王道を抑えつつも、毛糸のファンシーさと相性のいいお菓子ワールド、イメージ的には正反対なものの意外と毛糸ならではの表現が光る宇宙ワールド。そして何よりプププランド。ホームグラウンドがラストステージになるのは、いかにもオタクが好きな激アツ展開ですね。BGMやウィスピーウッズとかだけではなく、星ブロックや爆弾ブロックなど、細かいところも原作再現されているのがファンとしては嬉しかったです。
  • アクションゲームとしてもよく練られていて、面白かったです。毛糸を丸めて投げる動作はまさに敵を吸い込んで星型弾を吐き出すという初代カービィからある基本アクションそのものでした。毛糸の体になりホバリングができなくなった代わりに、ダッシュ時は車になったり、ヒップドロップで重しになったり、水中では潜水艦、空中ではパラシュートなど、毛糸の体を生かした多彩な変身が面白かったです。メタモル能力も非常に種類が多く、どれも操作してて楽しかったです。個人的にはドルフィンのスピード感が好きでした。
  • アクションゲームとしての毛糸のカービィを語るにあたって欠かせないのが、ゲームオーバーのない斬新なシステム。当初はヌルゲーと言われ批判される事もあったようですが、いざやってみるとストレスフリーで、ただただ快適なだけでした。敵に触れてもダメージがないのも「アクションゲームのアタリマエ」をいい意味で疑った結果でしょうか。おかげで残りライフを気にせず、サクサク進めることができます。一方で金メダルを目指そうとすると難易度はグンと上がります。ステージによってはノーダメ必須かつほぼ全てのビーズも集めないといけないなんて場合もあり、途端に歯ごたえのあるゲームに早変わりします。
  • 住人のミッションも、種類・量ともに豊富で楽しいです。パッと見では解法がわからなくて少し頭をひねる必要のある、謎解きのようなミッションもあって楽しい。だがとにかく量が尋常ではなく、100%クリアにあたっての第一の関門となっている。(その次には全ステージ金メダルフルコンプが待っている……
  • ステージの最後に待ち構えるボス達も、毛糸のカービィの魅力を彩る重要な要素です。毛糸は特にボス毎に個性があるのが楽しいと思います。演出や倒し方が全部ボス毎に異なっており、挙げ句の果てにBGMまでボス毎に専用の物が用意されているという気合の入れよう。
  • 特に演出はどのボスも凝っていましたイカスタコスはイカだと思ったらタコだった!という面白い驚きがありましたし、ランプキンは手品をモチーフにしたトリッキーな攻撃をしてきました。何よりラスボスのアミーボアモーレは編み棒の方が本体というサプライズがありました。また演出に驚きがあるだけでなく、どのボスも技のモーションがカッコ良かったです。特にアミーボアモーレが即席でドドワンを召喚する時の動きが好きです。
  • 新規ボスがどれも魅力的な一方で、デデデやメタナイトなど本編でお馴染みのボスもしっかり登場。ファンサが行き届いているのが嬉しかったです。デデデやメタナイトは基本的には原作に準拠した技を使いつつも、時おり豪快な新技を行動の中に織り混ぜてきました。その結果、しっかりと原作へのリスペクトをしつつも単なる焼き直しではない、絶妙なバランスのボスキャラに仕上がっていました。素晴らしいです。
  • ボス戦は敵側が魅力的なのもさることながら、カービィ側のアクションも無茶苦茶楽しいです。特に、敵を弱らせると露出する弱点に毛糸を引っ掛けて強引に引っ張り吹っ飛ばすあのアクション。敵を吹き飛ばして攻撃するというのはスマブラにも通ずるものがあり、とにかく爽快で楽しいです。

 「毛糸のカービィ +」の新要素についての感想

さいほう能力

新要素、さいほう能力。してその実態は本編カービィのコピー能力に近いものでした。

コマンド技がなく、技が1、2種類しかないのは夢の泉を彷彿とさせて、コマンドが複雑化した近年の作品のコピー能力に慣れた身には、逆に新鮮でした。

本編のコピー能力をリスペクトしたような能力が多いのも嬉しかったです。ハリガネはソード、ボタンはボム、ボビンはヨーヨー、ナイロンはトルネイドといった感じでしょうか。一方でマチバリや編み棒など、該当するコピー能力が無い能力もあったのが面白かったです。強いて言えば編み棒は星型弾出し放題なスターロッドと似てるかな……?

個人的にお気に入りなのはハリガネ。攻撃範囲も広く、さくさく爽快に進められるのが楽しかったです。ほかにもナイロンは攻撃時に周囲のビーズを引き寄せる効果があり、金メダルコンプの時は大変お世話になりました。(無印の時はこれ無しで金コンプしたのだと思うと、過去の自分すげぇ……!ってなります)

デビルモード

全ての元凶

これのせいで全ステージをほぼノーダメでクリアする必要が出てきてしまいました。当然のように100%クリアには必須。なんという鬼畜仕様。通常ステージはおろかメタモル能力を使用する特殊ステージにすらこのデビルはいます。なので、最悪の場合こちらから手出しできない状態でひたすらデビルの攻撃をかわし続けなければいけないという地獄が誕生しました。( 特にココアえきは酷かった…… ) またデビルの攻撃がさほど脅威でなくても、純粋にノーダメージでクリアするのが難しい面もありました。その真骨頂がラストステージ、戦艦ハルバード。スターシップに乗るためこちら側の攻撃力は十分なのですが、何せ戦艦に乗り込むのですからもう四方八方から銃弾の嵐。これを全部かわしきってクリアするのは尋常ではない苦行でした。何せ1ダメージでも食らったらその瞬間にリセットを余儀なくされるのですから。

こんな惨状だったので100%クリアは本当に過酷な道のりでしたが、クリアした時の達成感はひとしおでした。これが「訓練されたオタク」ってやつなんでしょうね。

「デデデでドドド」と「メタナイトスラッシュ」

これまた豪華な番外編がプラスされましたね。「しっかりしたゲーム性がある2種類のサブゲーム」で、「カービィ以外が主人公を張る」辺りは「トリデラ」や「ロボボ」などの本編のサブゲームを彷彿とさせました。

こんな風に遊ぶ前から本編のサブゲームを意識して少しハードルが上がっていたのですが、それらに負けず劣らず、非常に完成度の高いミニゲームに仕上がっていました。

デデデでドドドはハンマーや突進などデデデの特性を生かした豪快なアクションに仕上がっていました。素早く飛び回り敵を斬り倒していくメタナイトスラッシュは、まるで無双シリーズのような爽快感が楽しめました。

両方に共通して言えるのは、「カービィではないキャラの特性を存分に生かしたゲーム性になっていること」「新規追加されたBGMの出来が非常にいいこと」。そして、少し残念なのが「ステージ数が4つしかないこと」。
どちらも出来がいいだけに、番外編とは言えボリュームが少ないのは惜しい気がしました。いっそ本編のサブゲーム同様、独立したDLソフトとして出して欲しいとさえ思える出来でした。
何ならいっそ、「毛糸のカービィ」自体も続編を出してシリーズ化してほしいと思いました。よく練られており完成度の高い世界観とゲームシステムは一作で終わらせるにはあまりにも勿体無いです。「タッチ!カービィ」がカービィ外伝初の続編という快挙をWiiUの「スーパーレインボー」で成し遂げたので、「毛糸」もその後に続いて欲しいと思うばかりです。。。(あっもちろん「タッチ」の更なる続編もお待ちしております、ドロシアの出番も……(ヨクバリス))

 


以上です。

Switch全盛期の今、3DSのソフトには中々食指が動かないかもしれませんが、ちょっとした息抜きにやってみてはいかがでしょうか。「毛糸のカービィ+」は、何より癒される!ストレスの溜まりやすい現代人にはピッタリのゲームなのではないでしょうか(よく見るキャッチフレーズ)

ここまで読んでくださってありがとうございました。
また次の記事も読んでくれると幸いです。それでは。