前作感想記事
- SSSS.DYNAZENONって、なに?
- この記事って、なに?
- SSSS.DYNAZENON 第1回 怪獣使いって、なに?
- SSSS.DYNAZENON 第2回 戦う理由って、なに?
- SSSS.DYNAZENON 第3回 裏切り者って、なに?
- SSSS.DYNAZENON 第4回 このときめきって、なに?
- SSSS.DYNAZENON 第5回 恋人みたいって、なに?
- SSSS.DYNAZENON 第6回 この切なさって、なに?
SSSS.DYNAZENONって、なに?
前作SSSS.GRIDMANは、25年前の特撮作品「電光超人グリッドマン」を原作とした、trigger制作のアニメ。電光超人グリッドマンはウルトラマンで有名な円谷プロ制作のヒーローもの。コンピューターワールドという世界を舞台にハイパーエージェント「グリッドマン」が怪獣の脅威から人々を守るお話。で、SSSS.GRIDMANは「キルラキル」や「プロメア」など数々の名作で知られるアニメ会社triggerが世界設定などは引き継ぎつつも登場人物を一新し、スタイリッシュで現代的な雰囲気の中にグリッドマンを新たに蘇らせた名作。そして、SSSS.DYNAZENONはそのSSSS.GRIDMANとほぼ同じであろう制作体制で作られた作品。作品間の関連は不明だが、前作を履修していないと置いてけぼりを喰らう、ということはなさそう。
個人的に嬉しいポイントは、劇伴が前作から引き続き鷺巣詩郎が担当していること。前作SSSS.GRIDMANのBGMは素晴らしくサントラも何度も聴いているが、それに負けず劣らずなクオリティのBGMが次々出てきてそれだけでも視聴のモチベーションになる。PV2に使われていた"ALL THIS TIME"という曲は素晴らしく、日常シーンや戦闘シーンなど様々な場面に合わせてアレンジされて使われている。サントラが待ちきれない。
曲名"ALL THIS TIME"の出どころ。
そしてこれが"ALL THIS TIME"が使われているPV2。
この記事って、なに?
SSSS.GRIDMANおよびSSSS.DYNAZENONを最新話までリアルタイムで追っている人を読者として想定。ダイナゼノンの各話について微に入り細に入り「ここすき」ポイントを列挙し共有することを目的とする。今回は前半に相当する第1回〜第6回までの感想。
記事の性質上、SSSS.GRIDMANやSSSS.DYNAZENONのネタバレに注意。
SSSS.DYNAZENON9話〜10話くらいの時期にこの記事を書いているため、該当話数までのネタバレはあるものとして読んでください。
以下、感想記事本文。
SSSS.DYNAZENON 第1回 怪獣使いって、なに?
- 1話から前作SSSS.GRIDMANを意識した構図が多くてファンとしては嬉しい。
- 冒頭数十秒で談笑する蓬と友達、約束すっぽかすゆめ、怪獣の素をばら撒く手、と畳みかけるような描写。圧倒的なテンポ感。
- そして前作では終盤に明かされたSSSSの意味が今作は早い段階で出てくる。Scarred Souls Shine like Stars。インパーフェクトのCメロでも流れるこのフレーズの意味とは……?
- そして河原に立つガウマのカットからの"SSSS.DYNAZENON"。斜めの地面がオシャレなカット。
- 蓬と友達との何気ない談笑。その中でさり気なく「自殺した生徒の噂」というキーワードが。2つの会話が同時に進行してるのを聞かせる演出。現実だとよくあるけど、アニメであえてこれをやるのは斬新で面白い。蓬の串カツ好き?もここが初出
- 高台に腰掛けて歌うゆめ。謎めいた雰囲気が既に出ている
- そしてこの高台が前作終盤で出てきたものと似た外見……伏線なのかファンサービスなのか。
- ゆめのすっぽかし癖についての会話。同時に学校の風景描写でリアリティを出してくるのがよき。前作から引き続き会話のイントネーションが他のアニメにはない独特な感じでクセになる。「アニメ的」な感じから外してリアル寄りにした感じというか。
- この一瞬のやり取りの中でもゆめのマイペースさが見て取れる。情報の詰め方が上手い
- 場面は変わりちせと暦。ここでサラッと出てきた「法事」が後々の「これ以上法事を増やさないでくれ」に繋がるとはなぁ……
- そしてまた場面転換。今度はガウマと蓬の遭遇。さり気なくスペシャルドッグという前作のキーアイテムが出てくる。このさり気なさがニクい。
- 「この借りは必ず返す」という前作のアンチを彷彿とさせる台詞。自然と挟まれるファンサービスが嬉しい。
- 次に一瞬挟まれる駐車場のゴミ箱が浮くシーン。徐々に日常が侵食されてる感が出てるのが良い。
- 母親の再婚相手候補?から渡される高校入学祝いを妙に冷めた「ありがとうございます」で受け取ったかと思えば募金箱にイン。その冷たさに少しゾッとする。この一瞬の数カットで、蓬の置かれている状況と心情を言葉を介さず伝える描写力がすごい。
- ついには車が浮き始める。グースカ寝てる先輩をパンパン叩きながら起こそうとするちせの声が可愛い
- 今度は大量の車に加えビルまで浮き始めるどんどん日常から乖離した光景が侵食してくる感じがいかにも「怪獣」って感じで好き。
- 絶賛すっぽかされ中の蓬。約束の時間から41分も遅れ、ゆめが来るかと思いきやそこにはガウマの姿が。冷めた「マジか」が妙に笑いを誘う。
- 雨降ってくるなり「風邪ひくぞ」とか、約束に大幅に遅れたことに対し「探しに行かないのか」など粗暴でぶっきらぼうだけど素の人柄の良さが滲み出てるガウマ。
- 降りしきる雨。走るガウマと踏み出すたびに立つ水飛沫。背景に滲んだ都市の明かり。一瞬のカットだけどすごく綺麗で魅了される。
- 約束を破られたのは自分でもないのに、蓬のためにゆめに怒るガウマ。他人のために怒れる人ってすごく優しいよね。
- そしてここが初出の「守らなければならない3つのもの」。今後どういう伏線になっていくのか……?
- ビニール傘ごしに顔が半分隠れている「私は、どうかしてるんだよ」。絵と台詞の組み合わせがもはや芸術的。このシーンだけ切り取っても人を惹きつけるだけの魅力があると思う。
- いよいよ怪獣の登場。折れたビルが落下するシーンが日常の終わりを暗示しているようでいい表現。
- 今作は個々の怪獣が独自の能力を持っていて、それぞれ能力を攻略していくプロセスがあるのが面白い。
- しかも1回目から重力を無効化するという強力な能力でテンション上がる。能力発動時に光の粒子のようなものを飛ばしているが、アレは何だろうか……?
- 前作でも特徴的だったポーズ。今度はその隙間から目を覗かせて「怪獣をつかむ」というさらにユニークな動作になってて面白い
- ダイナゼノンを取り出すガウマ。紫のフィールドが展開されるとともに、BGMともSEともつかないドゥーンドゥーンドゥーン……という独特な音。こういう細かい描写ひとつをとっても異質で、惹きつけられるものがある。
- 紫の線で描かれ、まだ「半実体化」的な状態のダイナゼノン。大きな手でガウマ達3人を一気に掴むのがサイズ感の対比になってて良い。
- 「無職のまま死んだんだ……」で妙にシリアスな笑いを誘ってくる。
- ダイナゼノンのコックピット?牙の内側がモニターになるという描写にとても新しいものを感じた。
- この着地シーンめちゃくちゃかっこいい。瓦礫が大量に飛んでるのも重量感を感じられてよし。
- 「バトルゴー!」と共に戦闘開始。ALL THIS TIMEの戦闘シーン用アレンジが早くも1話から登場。ダイナゼノンが浮かび上がるタイミングとBGMの盛り上がりを被せてるのがものすごくいい。
- 脚部のジェットを生かしてパワーのある回転蹴りをかますのがグッド
- 怪獣の首がめっちゃ伸びる変形機構好き。ゼノブレイド2のメレフの武器を思い出した。
- 気怠げで常に目を閉じ気味のゆめが唯一目を見開くシーン。かなり印象に残った。
- ここでまさかの変形機構。ダイナゼノンが既に完成形かと思いきや、そこからさらに龍形態へのフォルムチェンジ。ダイナゼノンがさらに変形するのは予想してなかったから、いい意味で驚かされた。変形シーンのバンクがまぁかっこいいのなんの。これに主題歌インパーフェクトを合わせてくるのが最高。何度でも見れる。
- 恐竜型ロボットならではの、相手に噛み付いて投げ飛ばすという豪快なアクション。前作の人型ではできないような動きをやっていて非常に好感が持てる
- ここでダイナゼノンがゆっくりと加速しながら浮上するの好き
- ここで雲を貫いて夜空を見せて、さらに貫いた雲が水滴として落ちてくる描写がとても良い。わざわざ水滴まで垂らす必要ないだろうに、そこを描く丁寧さが好き。よく聞くと水滴が落ちる音まで入ってるのすごい
- 必殺技決める前に目が光る演出ベタだけど好き。
- エンディング。前作に引き続き曲単体で良く、挟まれる日常風景がひたすらに綺麗。左右で2つに分かれた画面が最後に合流するのがめっちゃいい。でも冒頭のコインランドリーのシーンしかガウマさん登場しないのはちょっと寂しい
SSSS.DYNAZENON 第2回 戦う理由って、なに?
オープニングって、なに?
- オープニングが映像、曲ともに前作から引き続きマジの天才。
- 前作に引き続きタイトル表示しながら少し「止まる」演出。センスがいい。ここで「いま君が必要なんだよ」に相当する部分をあえて歌わずにギターの音で済ませ、サビまで取っておいているのが粋。
- そして各キャラクターを中心に「回る」演出。構図自体は特別独自性の高いものではないが、独特のテンポにより惹きつけられる映像に仕上がっている。同時に、前作以上に「皆で戦う」「全員が主人公」という雰囲気が押し出されていて非常に良い。
- カップ麺の重しに使われてしまうダイナストライカー。人類を守る武器をこんな用途に……と思いつつも、サイズ感の分かる面白い絵面。日常的なアイテムと並べることで実在感も増す。映るのは一瞬だが非常に印象的なカット。
- この後は巨大化したダイナゼノンの「切り身」が次々と映されるシーン。月をバックに飛ぶダイナウイングや、河から豪快に姿を表すダイナダイバーのシーンが好き。
- そして一人浮いているちせのシーン。背後で煌めく赤眼は一体……?
- そして優生思想の4人も「回る」カット。ただしガウマ隊と違い「中心」がいないのが印象的。ムジナとシズムの手のポーズが好き。
- そしてまたガウマ隊に戻り、みんながダイナゼノンの切り身を出すシーン。蓬以外全員が後ろを向いていて、切り身が強調されている構図なのが好き。ゆめの長髪がダイナウイングに垂れているのが最高。
- そしてこの次のカットがOP映像の中で一番好きな演出。①まず映る何も握られていない蓬の手。②次に驚いたように目を見開く蓬の表情に続いて、何もなかったはずの手のひらに突然パッと出現するダイナソルジャー。③そしてダイナウイング、ダイナストライカー、ダイナダイバーをそれぞれ持ったガウマ隊の手が画面に映る。この3つの動きを曲の主題歌に入る直前の「デデデッ!」という3音に合わせて表示しており、かつスムーズな動きではなく静止画を3つポンポンポンと切り替える演出によって曲のテンポと見事にマッチしているかのような小気味良さがある。そして何より、映像に「何も持っていなかったはずの手に何かが握られていて、同じようなものを握っていた仲間達と巡り合う」的な意味性を持たせているのが素晴らしい。わずか数秒の間に10行ほどの説明を要するほどの演出を入れるこの密度の高さ。これで一気にSSSS.DYNAZENONに引き込まれ、「あぁ、今作もきっと面白いぞ」と確信した。
- そして上から下へ舐めるような独特のアングルでダイナゼノンを映す。なかなか見ないような新鮮なアングルが楽しい
- その後は一気に個々のパーツに分かれるカットが挟まった後、次々とテンポよく複数の合体形態の披露。この辺はSSSS.GRIDMANにもあった「お馴染みの良さ」といった感じか。
- 歌詞の「勝ち取るために」の音のテンポと微妙に合わせてガウマ隊の面々の顔が映される。曲と映像のテンポが合っているのが好き。
- 河原に立ち尽くす5人のカット。ゆめと蓬が棒立ちなのが可愛い。地面が少し傾斜してる構図なのがオシャレかつ1話を彷彿とさせてよき。
- そして上から降ってくるダイナレックス。ここは教室の窓の下からやってくるグリッドマンと綺麗に対照的。人を手前に映すことでレックスの大きさが実感できる。大型メカっていいよね。瓦礫を撒き散らす豪快さも恐竜型メカって感じでいい。ここの歌詞「いま君が必要なんだよ」がすごく好き。
第2回本編って、なに?
- OP終わりやっと本編。
- 冒頭から前回の続きで挿入歌としてのインパーフェクト。OP直後に繰り返されても、いい曲なのでクドさを感じない
- そして蓬のコックピット内のシーンだと挿入歌の音が少しくぐもっていて、まるでアニメの世界でも挿入歌が流れているかのような錯覚に陥る斬新な演出。その発想はなかった。
- そしてここでちせが怪獣の元となる白い粒を拾う。伏線だとは思ったがまさかあんな形で回収されるとは。
- 小さくなったダイナゼノンの「切り身が」各自に配られていく。この玩具的なサイズ感好き。
- サラッとダイナゼノンに乗って戦うことを受け入れているガウマ隊一同。蓬の「あのいいんd、いいんですか??」って戸惑って噛む演技がリアルかつ独特で好き
- 「もし(ダイナゼノン搭乗に)時給出たら……?」に対しキメ顔で「それはもう就職だよ」って返す無職先輩に笑ってしまう。この辺のギャグ線が絶妙に上手い。
- ゆめがクシャミのために会話遮ってさらに間を置く演出。間の使い方が上手なのは前作に引き続き。
- 蓬とバイト先の店長の「エロい話?」「エロい話じゃないです(食い気味)」がほんと笑える
- 風呂場に唐突に入ってくるガウマさん。まじでなんの違和感もなく入ってくるから視聴者的にもびっくり。蓬の「あぁ、なんで入ってきちゃうんですか」ってリアクションも可笑しくて好き
- 「これ以上厄介になるわけにはいかないっす」→次のカットでは平然と食事中
- 「今夜は泊まっててもらったら?」→「これ以上厄介になるわけにh」→食い気味に次のカット
- この一連の流れで畳み掛けてくるギャグ面白い。リアタイ視聴中に思わず吹き出したのを思い出す
- 「アクセスモード、ダイナウイング」街中でいきなり巨大化させるのも、単体で巨大化できるのも意外だった。喋ってる時にマシンのランプが光ってるのも前作に引き続きだと思うけど好き
- ゆめのこの座り方が妙に印象的だった。コントローラー地べたに置くのね。とかリュックを牙?に引っ掛けるんだ。とか色々面白い点の多いカット
- ここでダイナウイング+ダイナソルジャーがビルの影に飛んでから、下にカメラが移動してそこから生身の蓬とゆめが出てくるカットに移行するスピード感と斬新さを感じるカット割?が好き
- 破壊された街の描写がよき。前作は戦うたびに直っていたから、その対比が際立っていた。この時に流れていた曲もよかった
壊れた傘のカットは前作を彷彿とさせる。
- 橋の下で縮こまり、野次馬に写真を撮られまくる怪獣。前作は茜の模型からいきなりインスタンス・アブリアクションしてたからなかなか新鮮な光景である。
- 怪獣優生思想の初登場。シズムの言っている「うまく連鎖したのかもね」が気になる
- 今作は「インスタンス・ドミネーション」。元からいる怪獣を「掴む」のが前作からの違いか。
- 怪獣の出現に訓練中止を呼びかけ、ゆめに蓬を呼ぶように指示する指示するガウマ。このカット、ダイナウイングの大きさが対比的に際立っていて好き
- そしてランプの所から顔を出すゆめ。あ、そこから出られるんだ……という意外性と共に印象に残った気に入ってるカット
- ガウマの「とりあえず全員が必要なんだよ!」がインパーフェクトの歌詞ともマッチしてて良い
- そして怪獣戦。今回は瞬間移動という序盤にしては強めの能力にテンションあがる。
- ダイナゼノンの手とビルのサイズの対比で本当に巨大なロボットなんだというのが伝わってくる。こういう巨大モノならではの構図が本当に好き。
- 分離して戦うというのが合体ロボならではの戦闘方法で、前作とは違う戦闘描写が可能になってるのが良い
- 分離したシーンから流れ出すBGMが主張激しくて好き
- 瞬間移動の能力に苦しめられるガウマ隊一同。怪獣の体から全身にビーム出るの強そうで好き
- そして無職先輩の「蓬くん、羽根だよ」がカッコいい。観察眼の鋭さや冷静さはさすが最年長といったところか。
- 瞬間移動してる怪獣がカッコいい。高速でワープしてる敵ってかっこいいよね
- 前話から引き続き使われているALL THIS TIMEの戦闘版アレンジ。そしてそれに合わせたダイナソルジャーウイングコンバインの変身バンクがカッコいい
- そして怪獣を掴んだまま空中へ飛び、投げ飛ばしてミサイルで迎撃という連携プレーが早くもチームワーク生まれてて良かった
- 蓬の、序盤の煮え切らなさから、怪獣の股下を通るバスという目に見える形で命が脅かされているのを見て気合いが乗り、「守れるものは……守る!」と決心するのがカッコいい
SSSS.DYNAZENON 第3回 裏切り者って、なに?
- オニジャの「勝ち目がないだと……? ないな(即答)」にガウマの「あいつ本当に頭悪いな」の流れが好き。怪獣優生思想という敵との対峙でピリピリするはずなのに妙に気の抜けるシュールさが面白い
- 姉の死について一歩踏み出すゆめ。この死因探しがサイドストーリーになるとはこの時思いもよらなかった。勇気出して一歩踏み出してみたら意外と協力してくれる人がいた、って展開はSSSSシリーズ全体に通底するテーマ性っぽくて好き
- ゆめの「お母さんうるさいっ」が可愛くて好き
- ここでまさかの蓬バイトリーダーと暦が繋がる。不穏な過去回想が気になる
- あくまで紳士的に接するジュウガ。優しさが却って恐ろしい。その会話の中でさりげなく明かされる「5000年前」。
- 橋の下で絶賛ホームレス中のガウマ。その辺の蟹食ってる絵が面白すぎるし、それに引いてるちせの「え、えー。」というリアクションも好き。声優への演技指導ハンパないやろこのアニメ
- 今度はオニジャが「掴む」番。怪獣起動時の音や声の異質さがいかにも「怪獣」で好き。
- 今回の怪獣はデザインや能力も好き。二足歩行で手がなく、口が体躯の中心ら辺にあるというだけで引かれるし、爆発を起こすという能力もシンプルながら強力でカッコいい
- 3話前半で徐々にガウマへの不信感が募る中、ガウマの「合体だ!気持ちさえ1つに合わさればきっとできる!」に対し蓬の「その気持ちが無理なんですよ!」という形で不信感がついに爆発。合体を通じて気持ちを一つに、とか気持ちが通じてあってるから合体で強くなれる、とかはあるけど「相手を信じられないから合体できない」という形で合体という設定を活かしてる例はあまり見ずなかなか新鮮。
- この爆発のシーン、無数の爆発の中をズームしていく独特のカメラワークにより遠近感や立体感を感じて映像的にすごいと思った
- 蓬の「みんなガウマさんのことが聞きたいんですよ!」から始まるBGMがドラマチックで印象的。よく聴くとALL THIS TIMEのアレンジで、アレンジの幅の広さと元の曲の良さにただただ感服する
- 割とあっさり明かされるガウマの戦う理由。真面目でいいシーンだけど「女だ!」に対し一同が「あー」ってなるのがちょっと笑える。でもそういう人間味ある理由の方が真実味あるし、協力したいって思えるのが人間心理だよねと共感を呼ぶシーンでもあった。
- 綺麗な直角お辞儀。「黙ってて悪かった!」と正直に謝り「今の俺にはお前たちが必要だ!」と協力を請うガウマと、それを快諾するガウマ隊一同。ガウマの人柄の良さが現れているシーンであると同時に、インパーフェクトのサビの歌詞「いま君が必要なんだよ」を彷彿とさせて感動した。素直に頼み込めば案外他人というのは協力してくれるものだよ、という風な希望に満ちたメッセージ性を感じる。
- で、上述の熱い流れからの合体シーン「ダイナゼノーン」からのALL THIS TIMEの戦闘アレンジはめちゃくちゃ燃えた
- 爆風を真っ二つに切る演出はありそうで最近見てなかった気がして新鮮だった
- そしてガウマ隊全員で怪獣の攻略法を考え、心が一つになったところでインパーフェクトが流れ出す一連の展開が完璧で心が震えた。
- ダイナゼノンが爆風の中をスライディングで駆け抜け、脚で怪獣を掴み投げ飛ばすというアクションがダイナミックで映像的にも満足度が高い
- ガウマ隊全員でバトルゴー!って叫ぶの本当に熱い。オタクのツボをわかっている
- やっぱり宇宙に行くじゃないか(歓喜)
- 怪獣にトドメを刺したかと思いきや最後の悪あがき→こちらもダイナレックスに変身して応戦→恐竜メカならではの牙で噛み砕くという豪快なフィニッシュの高速展開が素晴らしかった
- 最後シリアスな雰囲気で締めるのかと思いきや、オニジャの気の抜けた声で「死ぬかと思ったぜ……」は思わず笑ってしまった。前作よりもギャグ方面の振り方が強くて明るい作風になってるのが好印象。
SSSS.DYNAZENON 第4回 このときめきって、なに?
- ゆめが気になって練習に本腰が入らない蓬。無職+ちせの「ちゃんとやれー」はなんか聞き覚えあると思ったら、前作の水着回でなみこはっすが言っていたののセルフパロかな
- 前作から引き続き「あー、あるあるこういうバス」って感じのバス内の風景描写。現実の日常風景をアニメに持ち込む作風、今でこそありふれているがこの作品は実写作品が原作という文脈も含んでいるのが味がある
ついでに実写感が強かったこの挽肉も。映像と声の両面でリアルさを突き詰めている作風好き
- 好きな人ができたんだろ?と第三者に詰め寄られてなし崩し的に好意を認める流れは前作同様。けっこう踏襲してる展開多くて前作ファンとしては嬉しい
- 一人でボケておきながら「誰がおばさんだ」って一人でキレるバイトリーダーに笑う。
- ダイナウイングで登校するゆめにも、蓬の「ずるいじゃんw」ってリアクションもなんかシュールで笑える
- 体育館へ向かいながら「いそげっ、いそげっ」って独り言言ってるヨモギルティすき
- ジュウガに引き続きシズムまで蓬たちにコンタクトを図る。しかも「交換留学生」として。あくまでも友好的な姿勢を崩さない敵勢力は底知れない不気味さがあって良い
- 「びっくりしたー」「あの格好ね」「いやそっち?」とさりげなくボケかますゆめに笑う。ギャグの比率多めなのいいぞ〜
- 「5000年前は仲良かったんですよね?」「5000年前はね」「すごい会話」とかまたさりげなく挟まれるシュールギャグ。すき。
- 「怪獣を育てるのは人の意思」という重要な話がシズムの口から語られる。「自由を束縛するものから怪獣は開放してくれる」という怪獣観も本質を突いてて良い
- 学校に乗り込んできたガウマに対するシズムの「何その格好」によもゆめ二人して「え?」って反応してるのも笑う
- ダイナレックスの足跡?に溜まった水にダイナウイングが映り込むおしゃれなカット。
- 暦の「やすみたい日あるんすけど」に対するちせの「毎日休みなのに」。掠れた声の演技が笑えるし上手い。そしてなんつー顔してるんだ。
- 「お前を雨の中待ってても蓬は風邪ひとつ引かなかったのにな」とちょっと嫌味っぽくいうガウマ。さりげなくキューピッドムーブしてるのは意図的か否か。
- 駐車場に停車?するシュールな怪獣。でも次元を移し替える?という中々に厄介そうな能力は面白い。
- ムジナのインスタンスドミネーションのポーズすき
- エアコンの上をダイナソルジャーの隠し場所にしてるのすき
- ダイナソルジャーもって勢いよく階段駆け降りたかと思いきやまた登ってきて「それ食べていいから」と言うためだけにわざわざ戻ってくるゆめ優しい。
- そして戦闘パート。ダイナストライカーがジャンプして回転しながらレーザー撃ってるのカッコいい
- ミサイルも平面化で無効化される。能力の厄介さが端的に現れておりビジュアル的にもインパクトがあって良い
- ちせのノリノリのポーズすき
- なんとか搭乗には成功するもののダイナレックスの制御をうまくできないちせ。そのせいで窮地に陥るも咄嗟に暦のダイナストライカーが助けに入って間一髪。こういう「普段さえないけど土壇場でカッコいいところ見せるキャラ」ってベタだけどいいよね
- なんかナヨナヨしてるちせの心情がダイナレックスの姿勢にも少し現れててちょっと可愛い
- ここのダイナウイングの大きさいいね
- ダイナウイングが再び戦場に戻ってくる時の新規BGM、エレキギターの音がカッコいい
- 合体時の詠唱で咳してるのは斬新。
- ここの口あわあわってなってるちせ可愛い
- ダイナゼノンに合体するときのBGMが回によって違うのは、いろんなBGMが楽しめて好き
- 合体した勢いで怪獣に飛びかかりそのまま怪獣の上を滑っていくダイナゼノンの豪快な動きいいね
- ゆめの「なんとかびーむ」めっちゃすき
- キックしながら脚部からミサイル撃つ動作がカッコいいうえに斬新ですき
- 最後はダイナレックスで噛みつき、持ち上げた怪獣に火炎放射でトドメ。ダイナレックスでトドメ刺すのがある種の「型」と化してて、ホビーアニメ的なお約束を感じられて良い
- そしてこちらも定番化しそうな「死ぬところだったぜ……」。勢いのある叫びっぷりに思わず笑う
- 誰にでも乗れるダイナゼノンに困惑するガウマ。これは一体どういう意味を持つのだろうか……?
- 最後は蓬から移された風邪で寝込むゆめ。蓬もゆめとの恋愛的な話になるたび咳き込んでいたし、「恋煩い」的な示唆も感じる上品な表現。
SSSS.DYNAZENON 第5回 恋人みたいって、なに?
- 飲み込み早いういえに合体の幅を広げる柔軟な発想力のちせ。さすがは最年少。
- 合体には成功するもバランス取れずに転倒。PVで印象的だった「自立できないのか」ってセリフ、まさか物理的にバランス取れないって意味だったとはね
- 思い出のビデオをYouTubeで限定公開するという現代ならではな共有の仕方。
- 不穏な暦とバイトリーダーの過去描写。独特のエフェクトかかってるのがすき
- ビーチランドのクーポンを自慢するちせの声の感じがアカネに似てて少しドキッとした
- からの、これまたアカネを彷彿とさせるトマトジュース。
- を拾い上げてやたらカッコいい捨て方をするシズム。
- ここのLINEでグループ名が「ガウマ隊」であることが判明。投稿見ながらちせの声が再生されるの、文字を読みながら発言者の声を頭の中で再生させてる感じが伝わってきて良い
- ちせの「にちようび!」。ナレーション風に読み上げてからセリフ続けるやつ、前作の立花ママのアレじゃん!ってなってテンション上がった
- 意味深に映されるちせの隠された左腕。OPといい不穏な点が多い(とこの時は思っていた)
- なぜかよもゆめに恋人ムーブを強制するガウマ。ここでもキューピッドムーブ。
- 意識しまくりの蓬の「どの位の設定にすれば……?」に対するゆめの「は?」で蓬が一人舞い上がってるのが浮き彫りになるのがちょっと悲しい
- 監視員の「走らないでくださーい」「飛び込まないでくださーい」「……」の天丼すき
- マイペースに初手チュロスのゆめ。「めっちゃ砂糖落ちる……」とか言いながら妙な沈黙の間が独特な表現だった。ほんとに間の使い方が上手い
- ついにPV版のALL THIS TIMEが流れる。いい曲に合わせて青春リア充ムーブかますよもゆめ+シズムが眩しい
- 一方ガウマは空回りしてばかりで無職コンビに介抱される。ガウマを覗き込むちせの目の表現がちょっと独特ですき
- 若干サブリミナル的に挟まれるかのの水死体。表現エグくてテンションあがる
- 前回に引き続き、「何かに縛られ自由でない現代人の有り様」に関心というか問題意識?を抱いている様子のシズム。「君たちから『情動』を感じたんだ」というセリフも意味深で引き込まれる
- プール施設で遊びたそうに無邪気にはしゃぐムジナが妙に可愛らしいが、外見との精神年齢の不一致さにちょっと不気味なものも感じる
- そして戦闘シーン。この回は何度も見返してる。(ALL THIS TIMEの戦闘バージョンが一番長くはっきり聴けるから)
- ダイナゼノンへの合体阻止を図る策士なシズム。
- ダイナウイングをホーミングするレーザーのカクカクした動きがすき
- 暦の「ストライカーストームβ!」の詠唱がカッコいい
- 今までとはデザインの方向性が少し違う今回の怪獣。ドタドタ走る動きとか、甲高い鳴き声あげるとことかすき
- 押し負けそうになって後ろ足の爪を展開する描写、恐竜メカっぽくてすき
- 投げ飛ばして逆さにしたら、なんと逆さになって襲いかかってくる怪獣。しかもより凶暴になるという。この造形がとても気に入ってて、今のところSSSS.DYNAZENONの全怪獣の中で一番好きかも
- ぽかーんとしてる蓬を引き連れて川に勢いよくダイブするガウマ。つられるように後を追う無職コンビ。ちせの「飛び込まないで……くださーーーい!!」めっちゃすき
- そしてかのの死の真相究明パート。「あれは事故じゃなくてじさt」→EDの流れはマジでしてやられたと思ったし、リアタイ時は呆然としながら心の中で頭抱えて唸ってた。SSSS.DYNAZENONで好きなシーンのトップ10には入りそう
SSSS.DYNAZENON 第6回 この切なさって、なに?
- ちせの「いじめだったら証拠なんて出てこないですよ」が妙に淡々としててちょっと怖い
- バイトリーダーが見つけた「やばいもの」が入ってるバッグ、不穏で気になる
- バイトリーダー夫婦と暦の会話劇、妙にテンポいいのが前作1話の裕太と六花の会話を彷彿とさせた。こういう演出他のアニメでは見ないよなぁ
- 酔い潰れた暦をさらに飲みに誘ったり、妙に肯定的で共感してくれたりと傷心気味の暦にやけに寄り添ってくれるムジナさん。根は優しくて面倒見のいい人なのだろうか。
- そして例の動画。知恵の輪を隠して探させる「ドッキリ」という体の動画。これだけだとイジリかイジメか微妙なラインで、なんかこういう生々しい描写はさすがだなぁといった感じ
- 女子二人から絡まれる超絶リア充よもギルティ。ゆめ視点でマスクしてない方の女子が一瞬こっち見た後視線ブロックしてくるの怖すぎる
- ムジナが盗んできたダイナストライカーに対し三者三様のリアクションを見せる優生思想。「切り身」って表現面白い。
- そして「人のものは返さなきゃ」と敵サイドとは思えないような行儀の良い発言をするシズム。この辺からシズムだけ他3人とは何か違うような描写が目立ち始める
- 合唱部の動画について心配してくる蓬を、急に冷たく突き放してしまうゆめ。動画の内容で一杯一杯になってる所に蓬のリア充ムーブ見てしまったのが効いてるのだろうか
- ガウマに「責任を取れ」と叱咤され勢いのまま突っ込む暦。こういう時なんだかんだ勢いよく動き出せるのはカッコいい。なんだかんだちゃんとダイナストライカーを取り返すことに成功してるし
- 流石に屋内で変身すると、広めの倉庫でもギリギリ収まってる感じになるダイナストライカー。ここでも大きさの際立つ描写があって良い。
- 放課後合唱曲が流れてる校舎の雰囲気いい。
- 怪獣出現。1話とは逆に重力を強くするタイプ?いきなり車がペシャンコになるのが怖いけど映像的なインパクトは強くて良い
- 今回はなんと「二人乗り」の怪獣。複数の目玉が蠢く造形すき
- 目の前のビルが一瞬で粉微塵になる演出からただならぬ強さの気配を感じる。流石は二人乗り。
- 妙にギスるガウマ隊に困惑気味の隊長。「べつにー」すらタイミング合わない始末
- 一方、優生思想はムジナも急にやる気出てきて結束が強まっている様子。「怪獣で世界を変えるんだ」と希望に満ちたセリフはまるで正義側かと錯覚しそうになる。その勢いを反映してか怪獣も街の一区画を一瞬で平らにしてしまう強さ。只者じゃない強さに激闘を予感し震える
- 「合体竜神ダイナゼノン!バトルゴー!」の掛け声もバラバラ。心が一つになっていない様を端的に表現できている
- 空中に打ち上げられたのち、怪獣の能力ですぐさま地面に叩きつけられるダイナゼノン。輪郭がブレる独特の演出でGの強さが見て取れるいい演出。
- 咄嗟のダイナセイバーでなんとか隙を作りダイナレックスに変身。街中を駆ける恐竜メカという構図だけでテンションあがる
- ダイナレックスに変身してもなお苦戦するガウマ隊。勝利を確信する優生思想の中、シズムただ一人が意味深に空を見上げる。突如止まるBGM。そして……
上空に赤い謎の光。何かが落ちてきてる……?
この巨躯。光の線。まさか……
- きちゃあああああ!!!!!まさかのグリッドナイト。ここまでファンサービス程度の描写しかなかった前作との繋がりが一気に示された。このここぞというタイミングでグリッドナイトを持ってくる演出力はさすが。
今回は前半となる第1回〜第6回まで。後半は放送終了後に更新予定です。
ここまで読んでくれてありがとうございました。それでは佳境となる物語の行く末を楽しみにしながら……
バトルゴー!!!