以前から電子書籍が気になってたので、電気屋に寄ったついでに店頭のデモ機をいじってみました。すると、触ってみて初めて分かる意外な欠点に気がつきました。
重い……
そう、重いのです。端末そのものが重いのです。
電子書籍はよく「何冊もの本を一つのデバイスに入れる事で、持ち歩きが楽になる!」などと軽さが売りにされます。
しかし、この宣伝文句は実際に読む時の事を考慮していません。何冊もの本を一気に手にとって読むなんて事をする人はいないでしょう。1冊の本と1つのデバイスを比較すると、電子書籍の方が分が悪くなるのです。
などと考えていたら、店員さんに「電子書籍、お考えですか?」と絡まれました。ぶっちゃけウザイ
普段なら強引に会話を切り上げて立ち去る所ですが、今日は上記の事が気になっていたので、ちょっと尋ねてみました。
その店員さんによれば、
・今触ってるものより軽いデバイスは中々無い
・そのデバイスは大体コミック一冊分
との事です。
残念ですね。技術の限界を感じるばかりです。
「コミック1冊分」とありますが、正直caminoにはそれより重く感じました。サバでも読んでるんでしょうか。具体的な数値でいうと160g程だそうです。普段読んでる本は何g位なのだろうか……
もう一つ気になったのは、ページの読み込みにラグがあるということです。caminoが触ったデバイスがたまたま性能が悪かっただけなのかもしれませんが、少なくとも1秒はかかっていました。
「たった1秒」と思われるかもしれませんが、実際に触ってみれば分かります。1ページめくるのに1秒は長過ぎると。少し苛立ちを覚えるほどには遅いです。
何はともあれ、今のところは電子書籍を買うつもりはありません。
端末の進化に期待するのみです。
追記です。(2013.7.3)
ちょうど今日テレビで電子書籍の特集をやっていたので、気になったことをいくつか。
先の記事ではひたすら電子書籍を否定してたので、今度は擁護する内容を少し書きます。
その番組で見た中で、電子書籍の利点として最も大きいなあと感じたのは「品切れが無い」ということです。
絶版になった古い本は探すのが中々大変で、caminoも何度か苦労した覚えがあります。ただのゲームのファンアイテムですが……
すると品切れが無いというのはとても魅力的に映ります。
ただ、その本が電子書籍化されていなければ元も子もありません。特に古くて絶版になった本ともなると、その望みは薄いでしょう。強いて言うなら、出版社側が、復刊ドットコム等のサイトで復刊が強く希望されている本を復刊しやすくなるかもしれない、という利点があります。
出版社側にとって、そのような本を復刊するリスクの一つに「強い要望の割に売れない可能性がある」ということがあると思います。電子書籍の場合は、一度電子書籍化すれば一応それで済むと思われるので、このリスクは多少也とも軽減されるものと思われます。
偉そうに色々書きましたが、これらは全部推測です。特別出版事情に詳しい訳でもないcaminoが想像力を働かせた、というだけです。
何にせよ、今の所は紙の本を上回ることは無くても、電子書籍にもそれなりの利点があるように感じました。