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GEIDAI ANIMATION 10SKIN

caminoです。

GEIDAI ANIMATION 10SKIN、行ってきました!

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入り口にあったパネル

GEIDAI ANIMATION 10SKINとは、東京藝術大学のアニメーション学科の学生の方が作った作品(卒業制作)の一般向けの上映会です。 

僕は芸祭で芸大のアニメーションの素晴らしさを知りました。その芸祭の上映会中の告知で「GEIDAI ANIMATION 10SKIN」の存在を知り、このたび一般客として参加してきました。

caminote.hateblo.jp

芸祭行ってきたときの記事はこちら。

1回約3分から7分程度の作品を連続して上映するスタイルで、1回のプログラムがおよそ1時間程度でした。そのプログラムが3種類あったので、全体の作品数は非常に多かったです。

今回はその数多くの作品の中から特にcaminoが素晴らしいと感じた作品をご紹介します。

 

何度でも忘れよう

くまのぬいぐるみ?と女性が登場するアニメーション。場面の切り替わりも早く、悪夢を見ているような不思議な感覚に浸ることができた。薄暗い雰囲気や、グロテスクな描写が印象的だった。

レーテー

背景が実写のクレイ?アニメ。途中から見た。独特な質感の糸人形?と線で描かれた影のようなものが電車に揺られ、やがて海へとたどり着く。そして海の中で境界を失う……とそんな感じの話。実写とアニメが溶け合い融合したような境界の曖昧な映像が独特だった。非日常な映像の雰囲気に日常の感覚を喚起する電車の音が混じり合って、不思議な空気感を醸し出していた。

雪解けをきいて

曲がとにかく耳に残る。上映後もしばらく頭の中でリフレインしていた。優しげな映像はおとぎ話の絵本でも読んでいるかのようで、心が安らいだ。刺繍を使っていたのも暖かい作風を出すのに一役買っていたような気がする。

雲梯

今回一番良かった作品。モノクロとカラフルの鮮やかな対比が見事だった。白背景に展開される複雑な幾何学模様のパターン形成は爽快で、炭酸飲料の弾ける泡を彷彿とさせた。「雲の梯、って書いて『雲梯』って言うんだよ」と言う台詞や、自殺を仄めかす(?)発言などミステリアスな背景を匂わせる演出のバランスも良かった。

外に出ない日

シュールな絵柄で描かれる猫とルンバのほんわかとした映像かと思いきや、単調なパターンが何だか不気味でもあったり、突然舞台裏が現れたり、挙句画面がバグり始めたりと絵柄とのギャップの激しい恐怖演出が味わい深かった。

死の商人

かなり直球で「死」を描いてきた作品。白背景にシンプルな線での描画が、却ってストレートな命の息吹を感じさせた。小鳥の死体を両手で救い、死の商人と目される人物と対峙する少年。最後の最後まで気の抜けない、いい緊張感を強いる作品だった。

pupa

前言撤回。この人がナンバーワンです。いや本当に甲乙つけがたい。

背中から花が咲く少女の話。咲いて落ちた花を最終的にゴミ袋に詰めた時は驚いた。スタイリッシュなロゴと何かを暗示するような映像の内容、そして絵の綺麗さが秀でた作品。また見たいなぁ。DVD買うべきか。。。


こんな感じです。

ちなみに「GEIDAI ANIMATION 10SKIN」は3月に渋谷でも上映するので、今回の記事を読んで興味を持った方は是非そちらにも行かれるといいのではないでしょうか。

最後に1つ。

アンケートに答えたら、今回上映された作品を全て網羅したカタログがもらえました。わーい。

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横長のカタログ。無料配布とは思えないくらいしっかりした作り。

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分厚い。ボリュームも申し分なし。