ちょっと前の話になりますが、芸祭2017行ってきました。
What's 芸祭?
貼ったリンクにもあるように、東京芸術大学の学園祭です。
芸術大学なだけあって、展示はほとんど芸術。当たり前だけど。
絵画から音楽、アニメなど様々な形態の芸術が目白押しでした。
みてきたもの
主に2つ。アニメーションの上映と、尺八の演奏会です。
アニメーション
「映像研究科アニメーション専攻」の大学院の学生の方々が作ったアニメが、暗い広めの部屋で延々と上映されていました。
プログラムがこちら。
このアニメは深夜アニメとか物語性の強いものではなく、いわゆる「アートアニメーション」の部類が多かったです。
その中でも特に印象に残ったのはクレイアニメの「人魚ノ唄」です。
薄暗い照明のもとで穴だらけの頭の「人型」が蠢く。その独特の雰囲気がツボでした。
途中出てくる人魚の青色も綺麗でした。
他にも「here AND there」「SUMMER TIME」などは明るめの色彩が美しくアートとして優れながらも、ささやかな起承転結があり見ていて飽きませんでした。
「死ぬほどつまらない映画」は珍しくストーリー性がありシュールなギャグが面白かったです。観客からも笑い声が漏れていました。でも僕もつられて笑いながらも「怖いな」って思ったシーンがいくつかありました。そんな奇妙な感覚が印象的な作品でした。
また「Candy.zip」も、ユニークな設定と透明感のあるグラフィックが惹き込まれる作品でした。短い時間の中で気分いい小話を展開していたのも好印象です。
尺八の演奏会
1曲目「綾 -尺八合奏のための-」
知識がないため上手く言葉にできませんが、この曲は尺八、邦楽といったキーワードから連想されるイメージからは大きく異なる曲調でした。
曲名の通り尺八のみの合奏曲なのですが、いい意味であまりにも邦楽っぽくなく、尺八という楽器にここまで表現の幅があったのかと驚かされました。
ゲーム好きのcaminoとしては、「RPGのボス戦で流れてても違和感ないかも」というのが第一に抱いた印象でした。そのくらいかっこいい曲です。もっと音楽用語とか交えてそれっぽく説明したいのは山々なのですが、知識がほぼ皆無なためこれが限度です。お許しください。
尺八だけでこんな曲奏でられるのかと、驚きながら聴いていました。
2曲目「叢-八本の尺八による音響空間-」
表現の幅の広さという意味ではこちらの曲も印象的でした。というのもこの曲、尺八奏者が歩きながら演奏するという変わった演出があるのです。
邦楽の世界においてこれが変わっているのかは存じ上げませんが、ほとんどいわゆるオーケストラのようなコンサートしか鑑賞したことのないcaminoの眼には奏者が動き回る姿は斬新に映りました。
曲を聴いた印象は「風」でした。空気が吹き抜ける掠れたような音が多く、静かで穏やかな気分に浸れました。
3曲目「夢想典礼 風の唄 -尺八独奏と尺八合奏のための-」
2曲目が静かに吹き抜ける「風」なら、この曲は色彩と実体を伴って明るい空気を運んでくるような「風」を想いました。またまたゲームでのたとえですが、RPGの草原のフィールドのように爽やかだったのを覚えています。
いかがでしたでしょうか。
caminoの知識や語彙力が拙いのもそうですが、やはりこういった芸術は生で見ないとその魅力はなかなか分からないものです。残念ながら今年の芸祭はとっくのとうに終わってしまいましたが、来年は是非とも芸祭に行ってみては如何でしょうか。
※言うに及ばずですが、caminoは芸大生ではありません。今回の芸祭もちょっとした縁からお邪魔させていただいただけです。芸祭は芸術系と全然関係ない一般人でもなんら問題なく参加できるのでご安心ください。