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caminoのnoteでcaminote(カミノート)。日々の思いをつらつらと。

【祝】十三機兵防衛圏1周年【プレイして】

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caminoです。
PS4ゲーム『十三機兵防衛圏』発売から1周年のようです。おめでとうございます!

ネタバレ無しな内容 

どんなゲーム?

まずはネタバレのない内容から。

ゲームとしては「ノベルゲーム」「戦略シミュレーションゲーム」の2つの要素を持つゲームです。なんと言っても特徴的なのは「十三」人もの主人公たち
ノベルゲームに相当する「追想編」では主人公全員の物語が読めます。つまり13本のストーリーが1本のゲームの中にギュギュっと詰まっています。お得!
戦略シュミレーションに相当する「崩壊編」ではこの13人はロボットに乗って闘う戦闘ユニットのような扱いになります。

『十三機兵防衛圏』はこの2つのモードを行き来しながら、徐々にゲームが進行していきます。この時点で中々ユニークな作りのゲームだということがお分かりいただけるでしょうか。

何がすごいの?

何もかも。

いや、本当にこのゲームは凄まじいです。
「十三機兵防衛圏 感想」で検索してみてください。多分上の方に「狂気的に傑作」と言った文字列が見えることでしょう。普段中々見かけることのない文字列ですね。
プレイ前は持ち上げすぎなんじゃないかとcaminoも思ったのですが、複数の「感性を信頼できる‪オタク」の友人も声を揃えて高評価をしていたので買ってみました。

プレイしてみたらまあすごいのなんの。

まずタイトル画面の時点で既にビビッとくるものがありました。
印象的なBGM。純粋に曲として良いのはさることながら、"PRESS ANY BUTTON"の時点ではくぐもった感じの音だったのが、ボタンを押して選択画面に入ると「靄」が晴れてクリアなサウンドになるという細かい演出。音にしっかりこだわりがあるんだな、ということがビシビシ伝わってきましたね。タイトル画面の構図もとても刺さりました。13人の少年少女が巨大なロボットを見上げながら廃墟と化した街に佇む中、中央にいる少年「鞍部十郎」だけがこちらを振り向くという絵になっています。これがまたセンスが良い(オタク特有の早口)

思わずタイトル画面だけでこんなに語ってしまいました。それだけセンス抜群なゲームなのですが、何が良いか?を未プレイの人に端的に伝えるなら……

物語!キャラ!絵!音楽!設定!エトセトラ!

つまり全部ですね。(説明が下手)

実際ゲームを構成する全ての要素のクオリティが尋常じゃなく高く、それを裏付けるかのようにこのゲームは様々な賞を受賞しています。

f:id:humming_camino:20201128214717p:plain公式の1周年記念生放送にて紹介されていた受賞歴。とんでもない。

www.youtube.com

そろそろこの作品の凄さが分かってきた頃合いなのではないでしょうか。
少しでも気になって、かつPS4をお持ちなら今すぐ買いましょう。何故なら……

f:id:humming_camino:20201128215204p:plain
はい!セール!
1周年感謝(サンキュー)ということで、39%らしいです。昭和のおじさんみたいな発想だ(小声)
大盤振る舞いだけど、セール期間は残り数日!比喩でもなんでもなく善は急げ状態なので少しでも気になったら買いましょう。

さて、布教活動は存分にできたと思うので感想パートに戻ります。
これまでの文章を読んでもまだ踏ん切りがつかないという人は、以下の文章を読んで背中を押されちゃってください。

個々の要素について(物語)

『十三機兵防衛圏』、なんと言ってもすごいのは重厚かつ濃密な物語
前述の通り13人全員のストーリーがある上に、それぞれの物語が所々交差するのでとても複雑。
時系列も1945年から2110年までと幅広く、5~6ほどの年代で物語が進行します。すごい!
これだけ複雑な話を大きな破綻なく完成させてるだけでも凄いと思うのですが、このゲームが真にすごいのはユーザーフレンドリーな所。
物語とは関係ない所ですがロードがほとんどない、説明書がゲーム中いつでも参照できる(しかも昔のゲームによくあったように、デザイン周りをゲームの世界観に合わせてくれてるタイプのやつ!)、ほぼ全てのタイミングでセーブが可能、などなど。
そして物語と関係ある所でユーザーフレンドリーなのは第三のゲームモード「究明編」の存在。と言ってもこれはストーリーモードの「追想編」や戦略シュミレーションの「崩壊編」のように単独で成立するモードではなく、追想編で鑑賞した物語を「整理」するモードとなっています。つまり、追想編で見た物語を時系列順に並べ個々の話をもう一度見たり、キーワードの解説が読めたりするモードというわけです。なにぶん物凄いボリュームな上に複雑な物語なのでプレイしてると時折こんがらがることがあるのですが、このモードで復習することで「こういうことだったのか!」と合点が行くこともしばしば。
もう一つユーザーフレンドリーなのが、物語が小分けになっていること。13人のストーリーはどの人の物もかなり長いですが、各々のストーリーは10分ほどで一区切りが入るようになっています。なのであまりガッツリ長い時間が取れない人でも、チマチマと進められるような仕組みになっているのです。これがまた良い効果を出していて、喩えるなら複数話からなるアニメを見ているような感覚に浸れるのです。先が気になる絶妙なタイミングで区切りが入り、To Be Continued...の文字を見ながら(続きはまた今度にしよう、楽しみ……)と次の話を心待ちにする感覚はまさにクールもののアニメの感覚そのものです。
これはゲームシステム的にも意味を成していて、ある程度まで進むと時折「ロック」がかかることがあります。例えばAというキャラを15%まで進めたら、今度はBというキャラを30%まで進めないと先に進めない、と言った感じです。これは時折煩わしさを感じる要因にもなりますが、先の展開のネタバレにならないようにちゃんとフラグ管理がなされている証拠でもあります。とはいえ物語を読む順番はガチガチに固定されているわけでもなく基本的には好きな順番で読むことができるため、ユーザーによって読む順番はかなりマチマチだと思います。なのでユーザーが見る出来事の順番も一定ではなく、見る順序によって感じる印象がガラッと変わるようなイベントもあるような気がします。なので、ユーザーごとに全然違った体験になると思われます。これはゲームならではの表現ですね。

さて、散々ユーザーフレンドリーな所を語ってきましたが、肝心の中身はネタバレにならずに語るのが中々難しい感じです。でもボーイミーツガールの青春もの、物語の謎に迫るサスペンスもの、未知の恐怖に相対するホラーもの、学園を舞台に繰り広げられるコメディもの、ロボットにUFO、アンドロイドと言ったSFものなどなど、物語の種類の幅はとにかく広いです。どんな人でも何かしら琴線に触れるポイントがあるのではないでしょうか。

個々の要素について(キャラ)

上述の物語を支えるのはなんと言っても魅力的な13人の「主人公」達。13人もいるのに誰一人として個性の埋没した影の薄いキャラはおらず、どのキャラにもファンはいるだろうなと疑いなく思えるのがすごい。
個人的な一押しは比治山くん。熱血な戦前の日本男児かと思いきや、焼きそばパンの味に感動し作中で何度も焼きそばパンを食べるシーンが出てくる、「焼そばパンマン」とでも言える存在。これがまた美味そうに焼きそばパンを食べるんすわ。

 あまりに美味しそうなので買ってしまいました。
この説明だけだとなんのこっちゃ、って感じでしょうが、まぁ基本的にはコミカルで癒しなキャラということを言いたかったわけです。でもそんな彼も物語の核心に触れそうになったり、めちゃくちゃカッコいい見せ場があったり……なんですが、ネタバレに配慮すると焼きそばパンの話しかできなくなってしまいます。仕方ないね。

もちろん比治山くん以外も全員魅力的で、なんと言っても声優がすごい。ルルーシュの福山さんや、善逸の下野さん、キルラキルの流子の小清水さんなどなど、嘘偽りない「豪華声優陣」の数々。声優に詳しくない僕が元から知っていた3人を挙げさせて頂きましたが、他にも有名所と思しき方々もいましたので、声優オタクの方は是非公式サイトで見てみてください。

個々の要素について(絵)

このゲームの絵は凄まじいです。マジで。
こればかりは百聞は一見にしかずでPVなどを見ていただくしかないと思います。

caminoが個人的に印象に残ったのは最序盤の教室のシーン。初めてプレイヤーがキャラを操作できるようになる所なのですが、放課後の日が暮れかかっている教室の雰囲気にグッと引き込まれました。しかも絵が綺麗なだけでなく、綺麗な絵が綺麗なまま綺麗に動く。最初にキャラを操作した瞬間にその体験をして、感動したのを強く覚えています。

個々の要素について(音楽)

音楽というより「音」がすごい件について、冒頭の教室のシーンの話を引き継ぎながら話したいと思います。

綺麗な絵が綺麗なまま綺麗に動く体験をした直後に聞こえてくるのは、教室でおしゃべりしてる生徒の声。なんとこのゲーム、話しかけなくても喋っているモブの声が聞こえるのです。しかもその声は近づくと大きくはっきり聞こえ、遠ざかると小さくぼんやりと聞こえるという風にキャラとの距離に応じてちゃんと変化するのです。没入感!!!他にも考え事をしている時に周囲の音が聞こえにくくなったり、頭痛が激しい時に音が歪んで聞こえたりと、とにかく没入感を高めるための音への拘りが尋常じゃないです。

と、こんな風にプレイ開始数分で尋常じゃなさがビンビン伝わってくるこのゲーム。でもやっぱり高いしセールやっててもちょっと二の足を踏んでしまうかも……というそこのアナタ。このゲーム、体験版があります!!!もちろん無料。最初の3時間くらい?を遊べるらしいです。製品版への引き継ぎもできるので、これは完全にDLし得コンテンツですね。ちょっとでも気になる方はいますぐPSストアへGO!体験版をちょっとプレイするだけでも僕がこれだけこのゲームの素晴らしさ尋常じゃなさを熱弁している理由が分かると思います。

そしてもちろん「音楽」も素晴らしい。ゲームをクリアした後は即サントラを買い、未だに何度も繰り返し聴いています。
タイトル画面の"Brat Overflow"、先ほどから繰り返し言及している冒頭の教室シーンなどで流れる"In the Doldrums"、崩壊編の戦闘BGMの1つ”-(ISOLEUCINE)-”、挿入歌の"Seaside Vacation"、激アツの最終戦BGM"-{EDGE OF THE FUTURE}"などなど、追想編、崩壊編共に最高のBGMが揃っています。十三機兵防衛圏のサントラはiTunes Storeにもあるので、気になる人はとりあえず試聴してみるといいと思います。

個々の要素について(設定)

重厚長大な物語を裏で支えるのは膨大かつ緻密に練られた設定の数々。これについて語るのはまさにネタバレの宝庫なので、多くは触れません。ですが、SF好きならほぼ100%歓喜の声を上げたくなるような設定がこのゲームには山のようにあります。それらの個々は目新しい物ではなく、むしろいい意味でSFの鉄板ネタとも言える物です。しかし詰め込まれている量が半端ではない。そしてこれだけの量を詰め込んでおきながら破綻せず綺麗に物語を構築しているのがとんでもない。

そしてこの設定や謎を追想編で拾い上げていき、究明篇で振り返り考察を深めていく過程がとんでもなく楽しいです。こう言った自分で推理していく楽しさはゲームという媒体ならではだと思います。

 

以上がネタバレなしの内容です。いかがだったでしょうか。未プレイの方はそろそろ諦めて買ってみてはいかがでしょうか。せめて体験版だけでも……
そして早く「十三機兵防衛圏をクリアした高み」まで登ってきてください。まさに今日1周年記念生放送にて大量のグッズやイベントが発表された激アツコンテンツ「十三機兵防衛圏」を今の内に履修しておくことは決して損ではないと思います。善は急げ。とにかくプレイしてみてください。お願いします。(何度も言いますがゲーム会社の回し者ではないです)

 

ネタバレ有りの内容

さて、ここからはネタバレ有りの内容……

 

 

 

 

 

 

(念のためスクロール用の余白)

 

 

 

 

 

といきたい所ですが、

書ききれない

書きたいことが多すぎる!!!

プレイした皆さんならお分かりだと思いますが、あんだけ狂ったボリュームがあればそりゃあ良いと思う所だって山のようにある。
それをどんな順番で、どんな風に書けば良いのか、、、検討もつかない。ブログ記事という体裁を保って表現できる気がしない。

というわけで、現状は保留とさせてください。名案が思いついたらこの記事に加筆するような感じでいきたいと思います。(あまりにボリュームが多くなったら別の記事にするかも)

それでもこれだけは

それでもやっぱりこれだけは書きたい。

崩壊編の演出、最高過ぎません??????
特に渚のバカンスが流れるアレ。網口君の「君の歌を聞かせてくれ」からのあえて戦闘シーンにミスマッチな渚のバカンスを流すセンス。そして設定通り一定時間が経過したら歌が聞こえなくなって通常の戦闘BGMになる演出。二重にやられましたね。

そしてもう一つ最高なのが最終決戦。舞台は13人ほぼ全員が思い入れのある学校。明確なラスボスを倒せば良い、なんて生優しい戦闘ではなく、ゴールは「ターミナルを死守すること」。今までとは比べ物にならない物量の敵。最後のターミナルだから敵の総戦力が1箇所に集中する、という設定面と噛み合いつつ、ゲームとしての盛り上がりも作れているのが最高にハイセンス。まさに「防衛圏」というタイトルに即した、他のゲームでは中々味わえないような戦闘に痺れました。BGMも最高で、戦闘がまさに佳境に差し掛かろうかというタイミングでタイトル画面のアレンジが流れてきた時は最高にテンションが上がりました。「何があろうと絶対ここを死守してやる!!」という気分を最大限まで高めてくれました

 

とりあえず今日はここまで。
ところでプレイ済みの皆さんは、今日の生放送は見ましたか?
グッズもイベントも大量に展開されて楽しみですね。この作品の熱はしばらく冷めることが無さそうです。嬉しい限りです。

1周年に間に合わせるために駆け込みな感じの文章になってしまい恐縮ですが、ここまで読んでくださってありがとうございました。

それでは、「無限の可能性」に思いを馳せながらここで筆をおくこととします。