SSSS.GRIDMAN9話と10話の感想です。
ネタバレ注意です。
9話「夢・想」
- 出だしの踏切のアップと音が好き。この後もシーンが切り替わるごとにこれを挟む演出がすごいこのみ。
- 怪獣の周囲でカラスが飛ぶことでスケール感が出てて良い
- 電車の音とともに静かにタイトル「夢・想」
- そして突然1話冒頭の再現。ただならぬ雰囲気を漂わせる。
- 鼻歌のトーンや声が若干異なりもしや……と思ってたら案の定アカネ。それにしてもbelieveはいい曲だなぁ
- 六花と違い裕太を心配してくれるアカネ。距離も近い。
- そして流れる「むーすんでひーらいーて」のピアノ。旧劇エヴァ好きとしてはグッとくる
- 六花(アカネ)ママに表情ないのが怖い
- 照り返す西日の中やコンビニの窓、家族の写真にさりげなくグリッドマンが映る描写、アカネの夢にグリッドマンが必死に介入してきてるようでよき
- 「よかったじゃーん」と言いつつ肘打ちしたり、「キスとかしないんすか?」「うっそー」とからかう感じのアカネ可愛い
- どういう関係?→付き合ってるんすけど、で裕太が見せるウブな反応が可愛い
- 代わる代わるグリッドマン同盟の3人の夢の中に入り込むアカネ。こうして見ると普通の可愛い女の子って感じなんだけどなぁ。
- アカネが次々怪獣の名前を言い当てるシーン、全くわからないけどテンポ良くてイイ
- 夢の中とはいえ、アレクシスが頭燃えてるコスプレ執事なの笑う。ちょっと戸惑いつつ驚いてる六花のリアクションも面白い。からかい甲斐あるだろうなぁ
- 「それが本来の形」と語るアカネ。なにやら意味深
- CM前にアンチくんが呟くシーンの、雨と電車の音が好き。この回に限らずグリッドマンは全体的に生活雑音が優秀。
- 問川の中華料理屋の前でバグったPCのようにグリッドマンが表示される演出、なんだかホラーめいてて好き
- アンチくんが走るシーンの独特の躍動感ある動き好き
- 「アンチくんは一周回ってグリッドマンのことが好きなんじゃないか」というアレクシスのコメントはなんだか示唆的
- その直後に逃したことを指摘されて「あっ」と呟いたのには笑った
- さらにその後、グリッドマンのいる実写風景の中でアカネが逃げ惑うシーンは映像的にかなりセンスを感じた。
- その直後アカネが夢から覚めるシーンの空が「青すぎる」ような気がして不気味
- 裕太が問川の墓を見て真相に気づきそうになってる時に「……ダメ」と呟くアカネが悲しそうでいたたまれなかった
- 裕太がダメだからと内海に手を出そうとするも、泊まっていってもイイよとまで言うものの、却って逆効果に。うまくいきすぎてるから現実じゃないと気づいてしまうのはなんだか皮肉
- 裕太の腕時計がアクセプターに変わるシーンでグリッドマンが空から落ちてくるシーンの動きが独特でクセになる
- 「ずっと夢を見ていたい」「そっちにはいけない」のやり取りがどこか寂しい。向き合う裕太とアカネが太い黒い帯で分断されてる構図も意味ありげ。こう言う文学的?な、「絵で語る」ような表現は好き
- 六花もバスから降りる。車椅子のマークがここでは反転していない?
- 冒頭から雨続き、夢の中で暗いシーンが多かったところから一転、勇ましい音楽とともに走る同盟の3人。一気に盛り上がる。
- グリッドマンの「待っていたぞ!」も頼もしくてGood
- グリッドキネシスとは……?前作にあった要素かな?
- そしてまさかのアシストウェポンのみの出動。しかも合体できるんかい。でもかっこいいからOK。
- 戦闘は割とあっさりめ。まぁ精神攻撃してくる怪獣だしある程度は仕方ないか。
- 怪獣が倒された途端踏切が開く描写も上手い。
- 「お前が心を持った生き物だからだ」は重要な台詞な感じがする。
- 「どうしたらいいの……?」と言いながら、まるで人形のように高所から落下し、ことも無げに着地したのち街の中に消えていくアカネ。
- 六花の「聞いてほしい話あるんだけど」で引きとは。気になるうううう
- やっぱり裕太が目覚める前の、視聴者にも公開されてないやり取りが明らかになるのかな?なぜ裕太が目覚めた時に六花の家にいたのか、気になる
10話「崩・壊」
- (上からの続き)……と思いきや単にバス内でしてた話かーい。このアニメ時々こう言う肩透かし食らわしてくるんだよね。
- 殺したはずの人たちが出てくる夢。アレクシスの「本当の人間は寝たりしないよ?」とさらっと重要な発言が。どう言うことだ。
- 敵の本拠地に乗り込むぞ!となってから隣の家までテクテク歩いていく構図はシュールで笑う
- 扉開けたらまさかのコンピューターワールド。こう言うびっくりする展開は好き
- 欠席中のアカネの席にさすばってんの影。怖い
- アカネがいなくなった後のことを考える内海。洞察力あるよねこいつ
- 神経性の毒ガス、毒煙怪獣とベノラの正体が明らかになりつつある
- 冒頭の光はやはり分割されたグリッドマンだったのか。
- 怪獣が出なくなったことで同盟側も謎について考察する時間ができ、少しづつ謎の解明が進む。
- アカネの不在を危惧していたかと思いきやあっさり気分を変えてテスト対策に集中する内海。気変わりが早すぎてちょっと怖い。ノートにも不穏なことが書かれていたし。
- 六花は「週が変わって気分が変わったんじゃない」と流したが……本当にそうだといいけどね。
- 明日も怪獣出ないといいね、と微笑む六花が優しい。しかしその直後にキャリバーとアンチの戦闘シーン。ご飯を食べて風呂に入るアンチは怪獣ではないとキャリバーは諭すが……?
- 声も造形も不気味な怪獣の登場。あっさりとやられるもなぜか死体が残る演出。ひたすら不気味なのがgood
- 短い戦闘の中でも剣を上手く生かす体術が見られて嬉しい
- またしても敗北を喫するアンチ。自らの存在に疑問を抱き始める。そして雨。
- CM空け後、アンチが怪獣から生き物に寄っていることが言及される。グリッドマンが生き物を殺せないこと、怪獣は生き物ではなくアカネの悪意であることなど、重要な設定が出てくる。
- そして廃墟となったレストラン前でのアンチとアカネのやり取り。このシーン本当に好き。BGMで「心の瞳」を流すのもセンス良すぎ。
- 「怪獣は人間の都合なんて御構い無しに日常を奪って『くれる』」と言うアカネの怪獣観が語られる。アカネの心情を知るうえで重要なピースだ。
- それを踏まえアカネからも「怪獣ではない」と言われるアンチ。
- 目についての言及も。それに対し「お前の目は……」「見ないでよ」のやり取りは心が締め付けられる。この短いやり取りの中で、怪獣から生き物になっていくアンチと、人間から怪獣になっていく(6話アノシラスの「アカネの心が怪獣になっちゃった」発言に依拠)アカネが綺麗に対比される。演出があまりにお上手。
- アンチは傘を差し出すも、「何処へでも好きなところへ行きなよ」と拒絶される。OPの壊れた傘のカットがついに回収される。
- そして問題の「中の人」の登場シーン。アレクシスのコメントが妙に笑える
- 「心の瞳」をBGMに壊れていくアカネの世界。1話からずっといた街の管理怪獣の首が次々落とされていくのもショッキング。
- 逃げるアカネを鼻で笑うアレクシス。ついに悪役感が出始める
- 「中の人」の異様な声、妙に俊敏な動き、そして強力なビーム攻撃。今回の戦闘シーンは本当に「美味しかった」。
- パーツが次々外され、パソコンから強制射出されるアシストウェポンの面々。エヴァ3号機のシーンを彷彿とさせる。こう言うグロ?描写は好き
- ピンチに駆けつけたのはまさかのアンチくん。目の赤い発行が尾を引く描写よかった
- 「俺に与えられた命の意味を……」のシーンのアンチくんの眼、本当に優しい眼をしている。初登場時の鋭い目つきとは全然違っていて描写の丁寧さに感動。改めて、グリッドマン同盟との交流を経て怪獣から「心を持った生き物」になったんだなぁと言うことが実感させられる。この回の一番の見所だと個人的には思っている
- 「お前を倒すためにお前とともに戦う!」と言いながらグリッドマンをコピーするアンチ。ライバルポジションが味方になる展開好き
- ビルの上に立ったり、ダッシュしたり、ビルの壁の上を走ったりするシーンのアンチかっこいい
- 「アカネの心を誰よりも知っている」と言うその一点で怪獣に対し有利に立ち回る展開が本当に素晴らしい。雨の波紋とともにアカネの台詞の回想が出てくる演出もgood
- トドメの爆発とともに霧が晴れて上空の都市が見える演出も優秀
- そしてついに問題のシーン。「わかるわけないよ」と不満をさらけ出しながらついにグリッドマン同盟全員とアカネの対峙。刺される裕太。この終わり方はあまりにも壮絶。先が気になって仕方がない。
- 冒頭で肩透かしを食らわせてきて、体勢が崩れたところに思いっきり足払いをされたような気分。油断してるとこれだからグリッドマンはたまらない。
読んでくださりありがとうございました。
来週も楽しみですね。それでは……
アクセース……フラーッシュ!!