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caminoのnoteでcaminote(カミノート)。日々の思いをつらつらと。

ステキな虹(夢の泉)

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What's this? 

これは、『星のカービィ夢の泉の物語』およびそのリメイク作である『星のカービィ夢の泉DX』のレベル名です。

ご覧の通りレベル名は前韻を踏んでおり、韻を踏んだアルファベットはそれぞれ虹の7色に対応しています。

このずば抜けたセンスのよさに心酔するあまり、上のようなものを作ってしまったというわけです。

で、それをツイートしたところそこそこ反響をもらえたので嬉しかったです。

 嬉しくて固定ツイートにもしている

 

使ったもの

Keynote (Macパワポのようなもの)

・wordmark

wordmark.it

wordmarkというサイトがとても便利で、打ち込んだ文字の様々なフォントを一度にバーっと表示してくれます。

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こんな風に。

ちなみに虹の配色ですが、keynoteがデフォルトで出してくれる色をちょいちょいするだけでいい感じの色合いになってくれました。さすがApple

改めてネーミングセンスの良さについて

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画像とともに名前を再掲。この画像は各レベルに入った時に流れるデモ映像です。これがまた短いながらにセンスがいいのなんの……最近のカービィにはこのデモ映像がないのがちょっと寂しいです。

先述の虹の色の他にも様々な意味が込められたネーミングなので、それらを軽く説明します。

食べ物の名前

レベル7以外は全部食べ物の名前が入っています。

すなわち、

  • VEGETABLE VALLEY (vegetable:野菜)
  • ICE CREAM ISLAND (ice cream:アイスクリーム)
  • BUTTER BUILDING (butter:バター)
  • GRAPE GARDEN (grape:グレープ)
  • YOGURT YARD (yogurt:ヨーグルト)
  • ORANGE OCEAN (orange:オレンジ)
  • RAINBOW RESORT (食べ物なし)

ということです。

有名な話ですがカービィは食いしん坊ですし、実際にその設定が生かされてかこれも有名な「グルメレース」というゲームがあったり、道中の食べ物のバリエーションも豊かだったりします。

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激突!グルメレース。道中の食べ物を食べながら競走する拾い食いレース。

"RAINBOW" RESORT

じゃあ食べ物の名前じゃないレインボーリゾートはなんなのかというと、冒頭の「虹」の頭文字との関連なのだと思います。

最終面であえて食べ物の名前から離れて全体のネーミングの下地にある「虹」を出してくるセンス。そしてこの「レインボー」と銘打ったこのレベルの最後のステージがこれ。

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見渡す限りモノクロの、色のない世界。

なんとカービィ以外全て白黒。体力ゲージとかまで全てモノクロに。

夢の泉」はゲームボーイで出た白黒の初代「星のカービィ」に続くシリーズ2作目で、ハードがファミコンになったことでで色とりどりな世界を冒険できることを売りにしていました。

レベルの命名を虹の7色から取ってきたのも「色がつく」ことに意味があったからでしょうが、そんなゲームの最後のステージがこの白黒。レベル名も「レインボー」リゾートだというのに。ちなみにステージ構成は初代の再現風になっています。だからこそモノクロが許されるのだと思います。

色をついたことを逆手に取って、「モノクロであること」を演出として用いるこのセンスは相当なものなのだと感じます。

ORANGE OCEAN

ステージを個別に見るなら「オレンジオーシャン」も中々のネーミングセンスだと思います。何しろ「オレンジ」という言葉が奇跡的に食べ物の名前であると同時に色の名前でもあるのです。これほど「色と食べ物」という命名規則に合った言葉もないでしょう。

そして「オレンジ色の海」という意味としてもしっくり来て、情景がちゃんと思い浮かぶところがすごいです。

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夕暮れ時のオレンジ色に染まった海を望遠鏡で眺めていたら、落っこちてサメ(?)に追い回されるカービィ。あまりに綺麗な眺めに見とれていた故のウッカリなのでしょうか。

雰囲気とマッチした名前 

色や食べ物という命名規則をクリアした上で、これらのレベル名はちゃんとその場所の雰囲気とマッチした命名がなされているのがまた素晴らしいと思います。

レベル名がいかにそのステージの雰囲気と合っているのか、少し個人的な解釈も交えながら紹介します。

添付の画像は、実際のゲームで使われている背景画像です。

  • VEGETABLE VALLEY (valley:谷)

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谷というよりは平原かも?山間に広がる草原といったイメージでしょうか。

  • ICE CREAM ISLAND (island:島) 

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南の島国のリゾート地のような雰囲気。アイスクリームを浮かべた飲み物を片手に、砂浜のパラソルの下でゆったり過ごしたいものです。

  • BUTTER BUILDING  (building:建物)

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石でできた塔。縦に長く登るようなステージが多い。コピー能力ハイジャンプが大活躍。画像は建物の内壁かな?

  • GRAPE GARDEN  (garden:庭)

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塔を登って辿り着いたのは雲の上の世界。もくもくした雲は、食いしん坊のカービィにはぶどうの房のように見えたのかも?

  • YOGURT YARD  (yard:中庭?)

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雲の上の世界から少し下って、山間の高原のような雰囲気。山中にある洞窟をイメージしたようなステージもある。

  • ORANGE OCEAN  (ocean:海)

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夕焼けの眩しいオレンジの海。海沿いを進みつつ、貨物船の中を探検するようなステージもあったり。

  • RAINBOW RESORT  (resort:リゾート)

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虹とオーロラが氷に閉ざされたような、幻想的なファンタジーの世界。静まり返った夜の世界は、真に心が休まる本当の意味での「リゾート」なのかもしれない。

 

こうやって書き出してみると、ネーミング一つ取っても「夢の泉」はすごいゲームなのだなぁと再認識させられます。「夢の泉」はネーミングだけでなく音楽やグラフィックなども質が高く、何よりゲームとして素直に面白いです。もしやってない人がいたら是非やってみてください。