お久しぶりです。caminoです。
案の定また更新が滞ってしまいました。
およそ3ヶ月ぶりの更新となります。
さて、今回はサークル内のポケモンバトルの大会についての話です。
今回僕が参加したのは、「なりきり大会」という特殊なルールの大会です。ルールの詳細は後ほど説明します。
今回ご報告したいのは、僕がこの大会でなんと優勝を果たした、という事です。
いくら通常の大会より規模が小さかったとはいえ、まさか優勝できるとは思いませんでした。
今までサークル内の大会で優勝した事は一度も無かったので、喜びもひとしおです。
こうしてドヤ顔のまま記事を締めくくってもいいのですが、
折角なのでパーティの紹介や今回の大会の感想などを書いてみます。
【なりきり大会とは】
なりきり大会をご存知でない方のためにルールなどを軽く説明します。
ご存知の方は、この項目は遠慮なく読み飛ばしちゃってください。
まずなりきり大会の「なりきり」というのは、「ゲーム中のトレーナーになりきる」という意味です。
どのトレーナーになりきるかは、その大会ごとに与えられたテーマの中で自由に選ぶ事ができます。
たとえば今回のなりきり大会のテーマは「チャンピオンと悪の組織のボス」なので、
ダイゴ(ホウエン地方チャンピオン)やサカキ(ロケット団ボス)などになりきる事ができます。
なりきり大会では、これらのトレーナーになりきる上で二つの制約が課せられます。
1つ目は、「そのトレーナーがゲーム中で使ったり、関わりがあったりするポケモンのみを使うこと」です。
それについては以下の使用可能ポケモンの一覧表を見ればすぐに分かると思います。
使用可能ポケモン一覧表。クリックで拡大します。
この大会の面白い所は、通常のレーティングバトルでは使用出来ない、いわゆる「禁止伝説」クラスのポケモンも使える事です。(ただし1つのパーティに1体まで。)
次に二つ目の制約は、「選んだトレーナーがゲーム中に言ったセリフを、戦闘前と戦闘後に言う」というものです。これは厳密な制約ではなく言うかどうかは任意だったのですが、僕はノリノリで言わせて頂きました。折角の「なりきり」ですからね。
ちなみに、セリフ集は以下のように一覧としてまとめられていました。僕のようにキャラのセリフを覚えていなかったにわかにも優しい親切設計でした。
セリフ集。どどんと4連続。これもクリックで拡大です。
【トレーナー】
僕が選んだトレーナーは、赤緑およびFRLGでチャンピオンとして君臨したグリーンです。
正直、個人的にはグリーンはチャンピオンよりライバルとしての印象が強かったのですが、使用可能ポケモンの豊富さにホイホイつられてしまいました。
余談ですが、グリーンは勝った時のセリフが中々に酷いです。さっきの画像をご覧いただければ分かると思いますが、「上には上がいるのさ、もっと精進することだぜ!」と大人げなく挑発した挙げ句、「バイビーwwww」などと煽り始める始末です。小物臭が半端ないですね。そんな煽りを「お見事です すばらしい戦いだったわ(シロナ)」なんて冷静にたしなめられたりすると、ますます小物感が漂ってしまいます。正直言っててめちゃくちゃ恥ずかしかったです。
【パーティ構築の変遷】
では次に僕がどのようにしてパーティを組んでいったのか紹介します。
ポケモン初心者なので考え方にも色々粗があり、パーティを作っては欠陥に気づく、という事を繰り返しています。
なのでこの後はかなり文章が長くなってます。最終的に完成した構築だけを見たい方は遠慮なく読み飛ばしちゃってください。
〔トレーナー選び〕
さて、まずトレーナーを選ぶにあたって、僕はゲンシグラードンとゲンシカイオーガをどうにかできるポケモンがいるかどうかを基準に考えました。
そこで最初に目が止まったのがグリーンのジバコイル。
ダメ計をしてみたところ、C特化眼鏡雷でHぶっぱゲンシカイオーガが高乱数で一発だったのです。
このダメ計に意味があるかどうかはおいといて、僕はこの数字を見てテンションが上がってしまいました。
こうしてトレーナーをグリーンに決めた僕は、次にゲンシグラードンの対策を考え始めました。そこで目にとまったのがフシギバナ。
「葉緑素で上から眠らせれば余裕っしょ~~」などと甘く考えてました。
そして葉緑素を採用する以上は自分も晴れを使わなきゃな、と思ってリザードンYの採用が決定。(キュウコン?知らない子ですね……)
「後はボックスの余りを詰め込めばパーティっぽくなるっしょ~~」などと完全に舐めきった姿勢で完成したパーティ案その1がこちら。
パーティ案その1。リザードンはYです。
〔コイルとの出会い〕
しかし、色々考えている内にフシギバナだけでゲンシグラードンを見るのは相当キツい、という事が分かってきました(当たり前)。
そこで様々な対策を検討した結果、何故かたどり着いてしまった先がレベル1コイル。
れべるいちこいる。愛しい存在。
いわゆる無限コイルって奴です。
シングルならゲンシグラードンは恐らくフルアタである事が多いでしょうし、無限コイルで詰ませられるかな?と思ってしまったわけです。
実際には色々な問題があるとは思いますが、一応フルアタの型とラス1同士で対面した場合は、毒々さえ当たればコイルでゲンシグラードンを倒す事ができるはずです。
こうして、レベル1コイルの採用が決定してしまいました。
この時はまだ知りませんでした。この選択が後々悲劇を引き起こすという事を……。
ひとまず、パーティ案その2がこちら。
†圧倒的存在感†
〔壊れ始めるパーティ〕
このパーティ案が出来て数日後、パーティはまた変遷を迎える事になります。
どういうわけか、僕はふと(冷静に考えて、ゲンシグラードンの対策はコイル1匹で十分じゃね???)と思ってしまいました。全然冷静じゃないですね。おそらく、コイルを採用しだした辺りから頭のネジが取れかかっていたのでしょう。
ネジが取れてしまいました。意外と違和感がない。
ともかく、ゲンシグラードンをかよわいコイル1匹に一任した結果、フシギバナの持ち物がメガストーンに変わりました。そしてフシギバナの葉緑素を捨てた僕は、リザードンをYからXに変えました。
というのも、ゲンシ勢にばかり気を取られてたせいで完全にノーマークだった禁伝ポケにドラゴンタイプが多かったため、高火力のドラゴン技を打てるポケモンが欲しくなったからです。
こうして出来たパーティがこちら。
画像は変わらなかった。リザードンはXに、フシギバナがメガフシギバナに。
このパーティが出来た後は、大会の直前まで特に変更はありませんでした。
ところが大会の前日になって、愚かな僕にある悲劇が襲いかかりました。
〔悲劇〕
それは、大会のリマインドのメールを確認した時の事でした。開催時間、場所、ルールなどを再確認している内に、ルールの欄のこんな文章が僕の目に飛び込んできました。
「ノーマルルール(レベル50以外のポケモンは自動的にレベル50になります)」
レベル50以外のポケモンは自動的にレベル50になります
………………。
この事に気がついた時には顔面蒼白になっていました。(ほぼ)唯一のゲンシグラードン対策がまさかこんな形でひねり潰される事になろうとは。
正直かなり焦りました。急いで使用可能ポケモンの一覧を眺めた時、ある事に気がつきました。
(もしかして、ギャラドスってゲンシグラの一致技を両方半減以下にしてない……?)
実際、ギャラドスは(晴れ補正で実質等倍ではあるものの)炎を半減し、地面を無効化します。そのおかげで、ストーンエッジ以外のゲンシグラードンの攻撃を大体1発は耐えてくれます(タブンネ)。
そこから着想を得て、「地面技読みで投げて威嚇入れて舞えばワンチャン勝てるんじゃね?」という所まで思考が進みました。幸いギャラドスが地震を覚える事もあって、龍舞ギャラの採用が確定しました。(ちなみに1舞ギャラドスの地震ではどう頑張ってもゲンシグラードンを確1にすることは出来ませんが、その時はダメ計をしてる余裕すらありませんでした。)
〔突貫工事〕
こうしてギャラドスの採用が決まりました。その後参考までに、龍舞ギャラドスの調整を調べました。するとまあ、どこもかしこもメガギャラドスの記事ばかりです。この時点で僕はギャラドスナイト以外を持たせる選択肢を無意識の内に排除してました。
その結果出来上がってしまった、まさかの3メガ構築。よくこんなパーティ使えたな、と今でも思います。
そしてメガギャラの記事を漁っていると、壁構築の記事が多く出てきました。
そこで再び使用可能ポケモン一覧を見ると、フーディンといういかにも壁を貼りやすそうなポケモンがいる事に気がつきました。即採用。
大急ぎで厳選や育成を済ませ、やっとパーティが完成したのがなんと大会当日の家を出る直前。本当にギリギリでした。
それでは、このような経緯を経てなんとか完成したパーティを紹介します。
【パーティ】
長らくお待たせしました。パーティです。折角なので、いわゆる「ポケモン対戦ブログ(?)」風に書いてみました。(敬語を使うのが面倒くさくなってきただけ)
といっても、ちゃんとした形式には則ってないと思われるので少々読みにくいかもしれません。ご了承ください。
フーディン(NN:ふーちゃん)@光の粘土
おくびょうHS
リフレクター/光の壁/電磁波/サイコキネシス
直前で入れた駒。壁構築の記事にあった両壁電磁波イカサマクレッフィをほぼそのまま移植した。
地味に高いSからそこそこの火力のサイキネを撃てるのは便利だった。
ギャラドス(NN:ぎゃらりー)@ギャラドスナイト
いじっぱりhaS
挑発/龍の舞/地震/噛み砕く
ギリギリになって入ったゲンシグラードン対策?兼パーティのエースその1。
パルシェンがいるから滝登りではなく噛み砕くだが正直滝登りの方がよかった。
挑発なのはORASでみがわりの技マシンをまだ取ってなかったから。時間がなかった。
リザードン(NN:りざんざ)@リザードンナイトX
ようきAS
龍の舞/フレアドライブ/逆鱗/かわらわり
その他の禁伝の対策をほぼこいつに丸投げしてしまった。過労死ポケモン。
スカーフ持ってる禁伝も抜くため最速。かわらわりを撃つ場面はなかった。
フシギバナ(NN:バナージ)@フシギバナイト
ひかえめhCs
ねむりごな/ギガドレイン/ヘドロ爆弾/めざめるパワー(炎)
Sがマリルリ抜きでCにかなり振った個体がボックスにいたのでそのまま流用。
選出率は芳しくなかった。
ジバコイル(NN:ルイ)@こだわり眼鏡
れいせいHC
10万ボルト/雷/ラスターカノン/めざめるパワー(※)
MVPであると同時に戦犯でもある。詳細は後ほど。
ゲンシカイオーガ一点読みの雷。
ゼルネアス、イベルタルの両方に強いフラダリ泣かせのナイスガイ(性別不明)。
冷静なのはアナライズ個体を親にしたから。育て屋から引き取った時ひかえめメタモンが赤い糸を持っていて絶望した。
パルシェン(あわびぃ)@気合の襷
いじっぱりAS
つららばり/ロックブラスト/殻を破る/波乗り
まさかの†サーフパルシェン†。その実態は子供の頃の思い出を忘れてしまった哀しい2枚貝。(シェルブレードもこおりのつぶてもシェルダーの時にしか覚えられない)
本当はつぶてかシェルブレードを覚えているはずだった。大会会場でふと見るとその枠が何故かハイドロポンプ(PP5)になっており、PPを増やすのが躊躇われて何故かなみのりにしてしまった。どちらにせよ氷柱とロクブラで事足りてた。
対戦相手から「重い重い」と言われつつもステロで襷を割られたり神速で縛られたり散々な目に合っていた。が、初手で投げればステロを喰らわない事に途中で気付き、それ以降は安定し始めた。
そうは言いつつもそこそこ高いBのおかげか襷の発動機会は思ったより少なかった。
予選では上手く使ってあげられなかったが、決勝トーナメントから謎の強さを発揮し始めた。真のMVPはコイツかもしれない。
【大会中】
前述の通り、初っ端から大会直前で何故か意地っ張りパルシェンがハイドロポンプを覚えている事に気づくという事故があり、中々焦りました。
その上、さらにシロナになりきった人とのバトルで更に大きな事故に巻き込まれてしまいました。
その事故は、めざパ持ちの無傷な頑丈ジバコイルが少し削れているガブリアスに対峙した時に起きました。
相手のガブの襷はつぶれているので、こちらは当然のようにめざパを撃ちました。
ガブが居座り、勝利を確信した瞬間、その事件は起きました。
……もうお分かりでしょう。めざパが氷ではなかったのです。
一瞬頭が追いつきませんでした。ただただ唖然とするばかりで、結局その試合はガブに蹂躙されて負けてしまいました。試合終了後、急いでめざめるパワーのタイプをチェックしたところ、なんと
悪。
草ではない。炎ですらない。
悪。
その後の試合は、選出画面でジバコイルを見る度後悔の念にかられることになりました。
これが先述の「戦犯としてのジバコイル」です。
よく見たら先ほどのレベル1コイルのNNが「めざこおり」になってましたね。これはつまり……
さてこんな事件があった予選は3−4で勝ち越す事はできませんでしたが、敗者復活システム(※)により決勝トーナメントに上がる事が出来ました。
(※)実は、なりきり大会では一人もなりきったトレーナーが被らなかった人は無条件で決勝トーナメントに進出できるという特殊ルールがあります。強いポケモンの多いグリーンであるにも関わらず、何故か一人も被りませんでした。不思議。
意地っ張りサーフパルシェン、めざ悪ジバコイルなどのもはやこの世のものとは思えない魑魅魍魎たちをひき連れて、決勝トーナメントが幕を開けました。正直気分はどん底でした。
しかし、予選の敗北から学んだステロのケアなどの戦術を生かしつつ、岩雪崩回避や連続麻痺などの運も味方に付けてあれよあれよと言う間に勝ち進み、気がついたらなんと決勝戦を迎えていました。
お相手は予選で一度当たって負けている先輩。主催者でもいらっしゃる、かなり学年が上の方です。
対戦前から、その先輩に対し先程述べたグリーンの煽り性能MAXなセリフを吐くという、メンタルがゴリゴリ削れるイベントがあって正直死にそうになってました。
ちなみにその先輩がなりきったのはフラダリ。ポケモンバトルを始める度に命の数を減らしだす相当にアブナイ存在でした。
問題の発言がこちら。命の数を減らすしかないようです。世知辛い世の中ですね。
さて実際の対戦。BVをYouTubeにアップしていただいたのでこちらをご覧ください。
一応文章でも説明を。
こちらの選出はパルシェンリザXジバコイルで、お相手の選出はカエンジシギャラドスイベルタルでした。カエンジシのあくび読みのパルシェンのロックブラストが決まるという好スタートを切り、リザードンとパルシェンを消耗したものの相手のギャラドスを倒しきる事が出来ました。
こちらは予選で負けた試合でカエンジシのあくびを見ていた一方で、リザードンは選出していなかったためメガシンカ先を隠せていたので情報アドバンテージは比較的こちらの側にあったと思います。(イベルタルのふいうちを知らなくてパルシェンがあっけなく昇天しましたが)
こうして最後に無傷のジバコイルとイベルタルが対面し、あくのはどうの怯みにも屈せず眼鏡10万ボルトで一撃でイベルタルを葬ってくれました。これが「MVPとしてのジバコイル」。
【おわりに】
こうして様々な紆余曲折を経て、なりきり大会に優勝する事ができました。
なりきり大会に参加するのは初めてでしたが、普段の大会とはちょっと違う新鮮な経験ができて非常に楽しかったです。
でもそのような体験が出来たのも主催者および一緒に大会に参加して下さった方のおかげなので、こんな場所ではありますが改めて感謝の気持ちを述べさせて頂きます。
さて、最後に一つ。実はこの大会、優勝景品があるのです。
それがこちら。
カロスマーク付きアルセウス。
今年の映画の前売り券でもらえるアルセウスです。しかも、ほぼ理想個体。これは嬉しい。
今回はかなり長い記事になってしまいましたが、ここら辺で締めます。
こんな長文に付き合って頂き大変ありがとうございました。